大阪電気通信大学

ショートアニメーション Deep Reinforcement Learning(深層強化学習)

本作品は、ロボットに傘をさす動作を学ばせる深層強化学習をテーマにしたアニメーション作品です。

深層強化学習って何?
ロボットに「傘をさす」動作を教えるとき、どうすればいいでしょう?
普通なら「腕をこう動かして、角度はこのくらいで…」と細かく指示を出す必要があります。でも、それだとすごく大変ですよね。
そこで使うのが「深層強化学習」という方法です。これは、ロボットが自分で試行錯誤しながら学ぶ仕組みです。

どうやって学ぶの?
ロボットは最初、傘のさし方が分かりません。そこで、適当に動いてみることから始めます。
・もし傘を上手にさせたら「報酬」がもらえる
・もし失敗したら「報酬」がもらえない
この報酬を指標に、「どう動けば上手くいくのか」を少しずつ学んでいくのです。

以下のアニメーションは、そのワンシーンを表現したものになります。


上記アニメーションの説明

今回の映像では、胸元に表示されている数字は学習の回数を現しており、学習回数の多い右側のロボットは、雨が降っているかどうかを検知する→傘を正しい手順で開く→対象物に覆いかぶさるように傘を移動させるといった流れの動作を行っています。

しかし私は、単なる機械的な動作ではなく、そこに「人間味」を上手い具合に持たせることに焦点を当てました。

学習が開始されたばかりの左側のロボットが、すでに学習を終えたロボットを見様見真似で傘をさしますが、今回は失敗し、顎に傘をぶつけてしまいます。痛がりながらもなんとか目を開け、右側のロボットはそれに驚きながらも心配している様子を表現した内容になっています。


制作経緯

 技術の進歩により、AIがますます人間らしい性質を持つようになりつつある現代において、感情を持つAIという存在の可能性を映像で表現したいという思想のもと、制作に至りました。


制作環境

使用ソフト:Blender / Unity
使用させていただいたBGM,SEサイト:FREE BGM DOVA-SYNDROME


宣伝

この作品は、最終的にゲームとして形にする予定です。完成目途は2026年度。
告知は以下のURLで随時していく所存です。
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作者プロフィール

井上 隆晴

総合情報学部 デジタルゲーム学科

所属 :イマジネーションプロデュース研究室(藤田研)

他所属:esports project splatoon部門

 

しがないゲーマーです。

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